社内報担当さんいらっしゃい

意外と簡単!「色」を伝える方法について〜「RGB」「CMYK」から特色まで

社内報だけでなく広報や自社広告の制作を担当する場合でも「色」は大切な要素です。
人物のお顔、取材先の風景等、出来るだけ近づけて記事内容をより読者に伝えることが必要です。
色の基礎知識は最初は難しそうですが、印刷では色の三原色である「CMY」の混ぜ合わせと黒「K」で色を表現し、撮影されたデジタル写真の色は「RGB」の混ぜ合わせになっていることを知れば、正確にイメージを伝える手助けにもなります。

また CMYKで出ない色も「特色」を指定すれば使えたり、金や銀で豪華さや高級感なども負荷できるので、さまざまな表現が可能になってきます。

「RGB」と「CMYK」は限りなく近いが同じではない

「光の三原色」「色の三原色」。なんとなく聞き覚えのある方も多いはず。赤、緑、黄の光を混ぜ合わせて色をつくるのが「光の三原色」、シアン(青)、マゼンタ(ピンク)、イエロー(黄)の混ぜ合わせが「色の三原色」で、どちらの色もほぼ共通の色をつくることは可能です。

大きな違いは、色を重ねるとどうなるか。光の三原色を重ねると色の明度があがり白になります。(加法混色)、色の三原色を同じだけ混ぜると明度が下がり黒(減法混色)になります。

すなわち、 紙の社内報なら色は「CMYK」でつけた方がよく、 webなら「RGB」でつけることになります。
「CMYK」写真を webに掲載する場合も色は「RGB」に変換されますし、逆に「RGB」の写真は「CMYK」に変換されて印刷されるようになっています。

色は数値でコントロールしている

社内報の担当者になると、色のイメージを伝える必要がでることがあります。そんなときにおすすめなのが、雑誌や広告からイメージに合う色を探して協力会社デザイナーに渡し、似た感じに、と伝える方法があります。

しかし、ちょうどいい色が見つからない場合や、もっと正確にイメージを伝えたい場合に知っておくとよいのは、印刷の色は「数値」でコントロールされているということです。

きれいなグラビア写真でも、カラフルなイラストの表紙でも、印刷での色のほとんどは「CMYK」で表現されてます。25〜30倍のルーペでみれば、印刷物は網点をよばれる シアン(青)、マゼンタ(ピンク)、イエロー(黄)、ブラック(黒)のドットが重なっているのが見て取れます。

色は各色のドットの量によって変わってくることから、0〜100%の数字で表現されます。
C80 M100なら赤紫に、C100 M 80なら青紫にといった具合です。

また 減法混色のルールから、CMYとそれぞれ混ぜ合わすと落ち着いた、渋めの色を出すことができます。
M80Y100だとオレンジですが、 C50M80Y100だと茶色になります。
小学校のときに絵の具を混ぜ合わせたら、より濁った色になったご経験のある方も少なくないはず。

どの色をどの濃さにすればよいかは、書籍やネットでもある程度知ることができますが、組み合わせも含め協力会社のスタッフやデザイナーが提案することが可能です。

・色の濃さは数字
・掛け合わせで色を出す

その2つを知っておけば、たとえば、「赤紫にしたい」「赤ではなくエンジの渋い色に」など、色の仕組みに応じた指示をだすことができるので、スムーズに色のイメージを伝えることができます。

光の三原色も、 RGBにそれぞれ数字を割り当てて色をつけていきます。混ぜれば混ぜ得るほど白くなっている加法混色です。

書籍やWEB上で確認するときは、紙質や艶あり艶なしなどの紙の加工によって変わることは留意しておいてください。
表面がツルツルの紙は明るく色がでるなど、なんとなくでもわかる部分も多いですが、詳しいことは、ぜひとも協力会社のスタッフに相談してみてください。

色見本と配色サイト – color-sample.com

金色や銀色、蛍光色と特色インキは多種多彩

紙の印刷のみの話になりますが、 CMYKのかけ合わせによるものでは再現できない色を印刷できる、「特色インキ」という色があります。
金色や銀色、蛍光色が代表的で、表紙やセンターページ、特集など少し変わったことをしたいときに便利です。

ただ、金色、銀色といっても金塊のような金色から銅に近い渋めの金色までいろいろ。
印刷を頼む協力会社なら、色見本を用意してますので、聞いてみてください。

また、 写真はモノクロになりますが、シンプルでモダンなデザインイメージのために特色+黒の2色のみの印刷物も少なくありません。
CMYKから、シアン(C)、マゼンタ(M)を特色のように2色で使うという印刷もあります。
新聞挟み込みチラシの裏面が有名です。

どのインキを使い、どの印刷方法にするかによって、 CMYKに特色をプラスしてみたいなど、ご要望によって料金が変わってきます。
気軽に協力会社のスタッフに聞いてみてください。

色にまつわる役立つ用語をご紹介

「金赤」という言葉をご存知でしょうか?キンアカと呼ばれる色で、色の三原色なら M100Y100で表現される色であり、さまざまな広告の値段表記、また本文中などの文字で特に目立たせるために使う赤色のほとんどの色が「キンアカ」です。

かけ合わせの色をキンアカと呼ぶのではなく、赤色のインキに含まれている顔料がブロンズのように輝きを生み出す性質があったために呼ばれるようななったとのこと。

社内報でも、目立たせるという指示を出さないといけないことがよく起こります。そのときに便利なのが「キンアカ」という色です。
ちなみに「赤金」は赤色っぽい金色のことをいいます。

特色インキを使わないゴールド表現を使うときに「偽金」という言葉を使うことがあります。
特定の掛け合わせをいうのではなく、金色の見た目に近い黄土色のこと。イエローの数値を高くして、シアン、マゼンタをすこしづつ混ぜるとができる色です。

この色が便利なのは、グラデーションと組み合わせること。ハイライトで、輝きを表現できるので、メダルが光っているような表現が可能です。周年や受賞などの会社にとっての実績を祝うページなどに利用することができます。

金色のインキを使えない場合も、協力会社のデザイナーに依頼すれば、内容に応じたゴールドっぽいタイトルなどを作ってもらうことも可能です。

【まとめ】色のイメージの伝え方

社内報の担当者になれば色をチェックする必要がある場合もあります。
しかし、色はおおまかには共通の認識があってもひとそれぞれ、微妙な差異があり、伝わりにくいことがあります。

言葉だけでは「もう少し明るく」「もう少し赤く」と伝えても「明るすぎる」「まだ赤が足りない」といっても、出来上がってきたものがイメージに合うとは限りません。
できるだけ的確にイメージを伝えたいと思ったら以下の2点を試してください。

1)イメージに近い色を身近なところから探す。

対面で打ち合わせの場合は、雑誌などの印刷物や身近なもの(衣服や小物、カーテンの色など)で確認することも可能です。

また、リモートや電話で、パソコンやスマホなどで、PC環境などによって多少変わりますが、検索で同じ画面をだして。
双方で同じ色を見て確認してください。

2)色見本、色のサンプルをだしてもらいその中から決める。

印刷でも webでも数値で表現しているので、実際の数値を協力会社のデザイナーに聞けばより正確に色の指示をだすことは可能です(専門的な部分もありますが、しっかり色を再現する必要があれば有効な方法です)。

また、印刷の場合は色見本があるので、特色を含め協力会社のスタッフに用意してもらい、そこから決めることもできます。
webの場合は、インターネットで色のイメージを確認できるサイトは検索で見つかります。

印刷でも WEBでも技術の進歩は進んでいます。社内報は少なくとも1年単位で同じスタイルが続くことがありますが、リニューアル時には、色のイメージを変えることも検討材料のひとつです。
ぜひ、協力会社のスタッフに相談してみてはいかがでしょうか?

社内報制作をご検討の方は
まずはお問い合わせください。

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