社内報担当さんいらっしゃい

もう悩まない!社内報の進行管理をスムーズに。カンタン「台割」の作り方

「台割」は、どのページにどの内容をいれるのか、冊子の設計図のことです。

いきなり社内報を1冊つくるとなれば、なんだか雲をつかむような話ですが、台割をつくっておけば、さまざまな場面で道標になり役い立ちます。しかも、ページ数や内容によりますが、慣れた企画なら打ち合わせ中作成することもあり、またおおまかになら数日でつくることも可能です。

表組みでの台割もありますが、完成品がイメージできる見開き単位の台割をご紹介します。

簡単フォーマット作成

社内報の重要情報をシンプルに詰め込む社内報の作り方を紹介します。

まず、A4の社内報なら、210×297の罫線の四角をつくります。そして13〜20%に縮小し、縦に隙間なく並べます。これで見開きが完成。A4横の用紙に、3〜4つ並べられます。4つ並べたら2段にしたら、16ページ分の台割表が出来上がり。

ページ数は4の倍数が基本なので、3段にすれば20ページになります。もし縦組みなら一番左上の見開き左側に表1、右側に表4と書き込みます(横組みは左側)。

ちなみに表紙を表1、裏表紙のことを表4といいます。書き込む場所は、見開きの下側が一般的です。そのまま右から2番めの見開きは、「表2、1」「2、3」と書き込んでいきます。最後は「12、表3」になります。表1の裏が表2、表4の裏が表3です。
たったこれだけのことで、社内報に関わるスタッフに重要な情報が伝達できます。

1)判型 A判かB判か(台割表の隙間に書き込んでおくのがおすすめ)
2)縦組みか、横組みか
3)ページ数
 
この時点で、デザインを担当するスタッフなら、台割をみたときから原稿の写真をいかに効果的にレイアウトするかを、考えることが可能になります。また、ぜひ大きく掲載した写真がある場合も、台割にそって、デザイナーから配置する方法をアドバイスしてもらうこともできます。
 
また手書きでも可能。また、フォーマットを用意してコピーし常備しておくと便利です。
カラーページとモノクロページが混在する場合、4ページ単位で設定し、ページネーションにしるしをつけるなど、わかるようにしておいてください。

コーナーや見出しを書き込んでいく

事前の企画会議などで決まったコーナータイトルや見出しを、書き込んでいくのが次の作業です。そのときに、各企画に何ページとわかるようにすることが大切です。

コーナータイトルは、各号の連載のタイトルになるので、同じ位置、同じ大きさがにして定番化する方がわかりやすいです。見出しはやや大きめに、おおよそでいいので、文字数に合わせて1行、2行などがわかるようにしてください。慣れるまでは戸惑うかもしれませんが、全部の文字をキレイに書き込む必要はないです。

また、1ページに2つ以上に企画がはいる場合は、おおよその範囲がわかるように分割しておいてください。

この段階では、それぞれの企画(特集ページに一番ページ数を割いているかなど)が適正なページ数になっているかを確認することができます。

台割があると初期の段階で、ページ数の割に原稿が少ないから対策が必要、スペースが多いのに原稿が多いので、文字数を減らす必要、などのおおよその確認をすることができます。

写真なのか、文章なのか

社内報は写真が多い目、文章中心の読み物、2つの中間と、原稿によって掲載する内容が変わります。台割はそれらの指示を簡単に制作スタッフに伝えることができます。

写真が多い場合は、台割に写真を表す四角囲み(線だけ、グレー)を書いてください。四角囲みの場合は、右上から左下に斜め線を引いておくとわかりやすいです。丸や楕円、ひし形などの変形を希望する場合も図形を書いておくだけで良いです(図形の真ん中に「P」と入れておくとよりわかりやすいです)。キリヌキは、かんたんであれば、似た形を手書きで描いておくと伝わります。難しい場合は、雑でもよいので比較的キリヌキ後のシルエットに近い形で描いておき、「キリヌキ」と書いておいてください。

文字中心の場合は、段組みを最初に決めておき、横組みの場合は「Z」、縦組みは「N」を書いておいてください。文字数は正確でなくてかまいせん。また、写真の下のキャプションなど、段組みの関係ないものに関しては、おおよその文字数に応じて、横棒を引くだけでも伝わります。

会社の方針や執筆者さまの意図などで事前にわかっていることがあれば書いておくと、打ち合わせなどで制作スタッフと確認しやすくなります。

ここまでで、おおよその台割は完成です。次に、さらに台割に書き込んで、重要な伝達やデザインイメージを制作スタッフに伝えるためのサムネールスケッチ(サムネ、デザインサムネール)をご紹介します。

意図するデザインを簡単スケッチ

インターネットではよく「サムネール」という言葉を使われます。You Tubeなどのホームページの一覧表などで、表紙のような役割をします。また、インターネット用サムネールでは、内容がある程度わかるようなデザインで、見てもらいやすいように工夫します。

社内報におけるサムネールは、スケッチ、デザインサムネール、サムネとも呼ばれ、インターネット用のサムネールと同じく「内容がある程度わかる」ものの意味があり、台割に落とし込むことができます。

台割に落とし込むと、初回の打ち合わせからおおよそのデザインイメージが制作スタッフにも伝わるので、やり直しも少なく、時間短縮にもつながります。また、制作に入る前に、上長や編集長へ確認をとるのにも役立ちます。

作り方も簡単です。既に台割に、ページ数やタイトルなどが書き込まれ、写真中心か文章中心かは決まっているので、写真を表す四角囲みなどや、横組みの場合は「Z」、縦組みは「N」などで、原稿量に合わせて落とし込んでいきます。その際に、テーマにあった写真は最初のページに、本文の説明の写真は次のページと想定して書き込んでいきます。

デザインではないので、厳密な文字数や、写真の大きさを気にする必要はないです。

・写真の大小や配置する場所の指定、優先する写真の指定など

・小見出しは次のページに送るなどの段組み上の必要事項

といった、希望を反映させると、二校、三校移行の訂正がすくなくなります。

うまくつくる、ではなくて「大切な情報を落とし込む」という目的でつくってみることが大切です。

台割の共有で、トラブルを防ぐ

社内報制作には、一定の期間が必要なので変更が起ることがあります。その場合は速やかに制作スタッフに連絡し、台割を共有するようにしてください。

データ化され、メールで新しい台割を送る場合は、ファイルネームに日付などを入れて、前の情報と混じらないようにするのも大切です。

情報を共有するツールはいくつかありますので、制作チームで話し合いインターネットを利用して常に最新情報にすることも考えてみてください。

台割の一例(すべて架空の内容です)

打ち合わせで全て確認できていても、台割は、文章だけでなく、見た目でも確認できることで制作チームの共通認識も確立しやすく、ページ割りやカラーページなど、再度確認するときにも便利です。また、原稿が締め切りより遅れる記事や、書き直しなどが起こった場合は、入稿予定を書き込むことなども、台割に書き込んでおけば進行も確認しやすいです。。

社内報制作をご検討の方は
まずはお問い合わせください。

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